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殺しを見分ける力を持った少女と、殺人鬼の弟の物語

 主観人物のケンジは、兄と幼い頃に死別した。
 兄は自殺だった。当時世間を騒がせた連続殺人鬼こそが兄であり、警察の追求から逃れられないと遺書を残して死んだのだった。
 ケンジはそれから何年も経って、少女の殺人現場に出くわしてしまう。
 少女は語る。自分は人殺しだけを狙ってナイフを振るう、MurderKillerであると。
 ケンジは少女に近づき、彼女の犯行に手を貸すようになる。
 彼にはどうしても知りたいことがあったのだ――。



界よ終われよと願われた時代にあったもの

 あの一九九九年を覚えているでしょうか。
 あなたの記憶は、終末雰囲気の中で生まれていった名作の数々と共に残されているかもしれません。
 やがて終末雰囲気は変遷し、劣化し続け、セカイ系などを経て今ではもう代わりのものに取って代わられてしまいました。
 しかし、僕らは大人になって何かを残せる立場になったのだから、やはりあの時代にあったものを語り継いでいかなければならないと思うのです。


人鬼は殺されなくてはならない

 終末が明けてまだ間もない北海道の片隅で、物語は始まります。
 舞台となる街には、一九九九年を忘れられなかった者たちが彷徨っています。
 そんな街でプレイヤーのあなたは、ケンジ(村寺健二)を操作して登場人物の一人一人に結末を与えていくことになります。
 あなたの傍には少女がいて、彼女は過去に人を殺したことがあるものを見分ける力を持っています。
「殺人鬼は殺されなければならない」
 それが彼女の主張であり、彼女はあなたを連れて登場人物の一人一人にナイフを振るっていきます。
 短い物語の中で、あなたは二者択一の選択を繰り返して、物語を正しいルートへ導いていかなければなりません。


ープは繰り返し繰り返し再生される

 少年の頃に見た映画を大人になってからもう一度見ると、新しい発見をすることがあるように、この物語も繰り返し再生されることを望んでいます。
 各所にある選択肢によって、物語は徐々に変化していきます。
 ある時には悲劇しかなかったシーンに、いつのまにか解決への橋がかかっていることもあるかもしれません。
 あなたは各シーンを繰り返し繰り返し再生し、フラグのON/OFFを繰り返して物語を進めていくことになります。


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